ビジョン2025

聖書翻訳宣教のスピードアップを目指します

画像:上り下りしながら進む道。WYCLIFFE CANADA CREATED 「私たちは、世界中のパートナーと共に、聖書翻訳が必要なすべての言語民族のために、2025年までに翻訳チームが派遣されて働きが着手されていることを目指します。 それはすべての人々が聖書を読み、教会を設立し、信徒の訓練ができるようになるためです。」 (1999年のウイクリフ国際会議において採択)

ビジョン2025の現状

聖書翻訳の歴史

画像:聖書翻訳の歴史。WYCLIFFE CANADA CREATED 聖書翻訳は、1800年間ゆっくりと進展してきました。 ラテン語の聖書が唯一の聖書の時代が長く続きました。 ラテン語が使われなくなると、ヨーロッパ各地で翻訳が試みられました。 1382年に、ジョン・ウイクリフは英語への最初の翻訳を完成させました。 彼の動機の一つは、英国王の后はチェコ人で、自分の母語で聖書を読んでいるのに、王は母語で読めない、 という現状に対し、何とかしたいと思ったからでした。 1800年代には、聖書協会が設立され、世界宣教の働きが進展して行く中で、聖書翻訳も多くの言語でなされるようになりました。 1800年代の終わりには、522の言語で聖書が翻訳されていました。 1900年代には、さらにそのスピードがあがり、前の百年間の3倍の数の聖書翻訳がなされました。

現状分析

画像:翻訳状況をあわした円グラフ。WYCLIFFE CANADA CREATED 現在、聖書が訳されている言語は、2286言語です。 また、現在聖書翻訳プロジェクトが1900以上の言語で推進されています。 そのプロジェクトの多くは現地の人々によって推進されています。 しかし、4.4億人以上の人々は自分の母語で聖書を手にすることができません。 世界の言語6900のうち、約4300言語は、聖書の翻訳があるかプロジェクトがスタートしています。 残りの2600言語は、聖書翻訳を必要としているか、調査が必要で、まだ翻訳が必要かどうか確定していない言語です。

画像:現在のペースだと2150年までかかる。WYCLIFFE CANADA CREATED いつ世界のすべての人々は母語で聖書を持つようになるでしょうか。 今までのペースで行くと、後150年はかかります。速いペースで頑張っても、100年はかかります。 しかし、この10年新人メンバーが減り、高齢化し退職するメンバーが増え、 全体としては約6000人のレベルで留まっています。

画像:ペースを速めて2025年までに着手する。WYCLIFFE CANADA CREATED 現在のペースで行くと、 あと約3000の言語に聖書を翻訳する働きが終了するまでに150年かかる計算になります。 今まで2000年間待っても、少数民族の所には福音が届いていません。 待ちくたびれています。ビジョン2025は、 少しでも早く聖書を全ての人々に届けたいという切なる祈りの表現です。

地域的状況

画像:世界地図。WYCLIFFE CANADA CREATED 聖書の聖書の無い言語は、3地域に集中しています。 インドネシアー太平洋:1,000言語。 インド・東南アジア・中国南部:700言語以上 。 中央アフリカ:700言語以上 ・ いずれの地域も外部からの働き人が多人数入国して働くのに困難な地域です。 従って、聖書翻訳宣教のビジョンの伝達が大きな課題です。 教派・教団のラインを使っていくことができるかも知れません。 様々なパートナーシップが必須となってきています。 アジア・アフリカ・中南米・太平洋州の教会が20世紀の後半に驚異的に成長しました。 こうした地域から派遣されていく働き人達が、適切な異文化訓練を受け、聖書翻訳・識字教育の研修を受けていくためには、 教える奉仕・訓練する奉仕が必須です。現地の人が聖書翻訳を推進していくことができるように、 裏方に周り、他の人の成功を自分のこととして喜ぶことの出来る人が求められています。

ビジョン2025をとりまく状況

写真:アムステルダム会議。WYCLIFFE CANADA CREATED ビジョン2025は、現在様々なレベルに浸透しています。 世界的な宣教団体などでも、2025年を一つの指標として使い始めています。 2025年には何も特別なことはありません。 2024年でも2026年でも良いのですが、1世紀の4分の1と言う面も一つの要素です。 現在、宣教の分野で働いている40代や50代の人々が生きている間と言う面もあります。 また「リバイバル・ジェネレーション」と言われている25歳以下の若者にとっては、 自分たちの働いている間にと言う面があります。 いずれにしても、「世界の隅々に福音を届けるという教会の使命」が 緊急の事であるという認識が増し加わっています。 そのような世界の隅々へと言うことを真剣に考えると、聖書翻訳が必須のこととして浮上してきます。 2000年8月のアムステルダム宣言は、そのような聖書翻訳に言及した顕著な例です。 今までの宣言で、聖書翻訳にこれほど言及されたのは初めてです。 世界の教会に、「世界の隅々に」と言う情熱が戻ってきたようです。 「聖書は必要不可欠である。 それゆえ神に召された我々は、伝道と弟子訓練に際して、人々の母語に聖書を翻訳し、広めなければならない 」 --アムステルダム宣言、2000年8月

聖書翻訳宣教基礎統計データ

項目
世界の人口 65億人以上 (増加率1.2%=7700万人/年)※1
世界の言語数 6912言語 ※7
聖書翻訳を必要としている言語数 2,286言語(約1億9,600万人) ※6
聖書翻訳のある言語数 全聖書429言語
新約聖書のみ1,144言語
分冊のみ883言語
合計2,426言語※6
聖書翻訳のない言語の人口 2億5,000万人 ※2
聖書翻訳プロジェクトがスタートしたが、分冊がまだ出版されていない言語の人口 2億3,300千万人 ※2
SILが完成させた新約聖書の数 593言語 ※4
SILが現在推進中のプロジェクト言語の数 1,246言語 ※4
聖書翻訳プロジェクトが進行中の言語の数 1,699言語 ※2
現在までにSILが関わった言語の数 1,262言語(約11億人) ※4
SILがプロジェクトを推進している国の数 70ヶ国以上
SILのメンバーの数 5,277人※5
SILの出身国の数 60ヶ国※5
補充の必要のある人員の数 2,338人以上
現地聖書翻訳団体の数 15団体
2006年:国連統計 ※1
2002年:エスノローグ(SIL出版の世界言語データ書) ※2
2003年:UBS(国際聖書連盟)統計 ※3
2003年:SIL発表 ※4
2003年:SIL人事部 ※5
2006年:SIL発表 ※6
2005年:エスノローグ(SIL出版の世界言語データ書) ※7

写真:ある老人。WYCLIFFE CANADA CREATED 「あんたがたはいつからこの聖書を持っていたんだ?父親は持っていたんか?じい様もだと? わしらのとこへ持ってくるのになんでそんなに時間がかかったんだね?」 --アジアのある村人